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卒業生




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ビジネスの小ネタ3+α(ニュージーランド)
11期の牛田です。

2週間の山中生活を終えて、一時町に帰りました。

今回は規制緩和問題とビジネスのネタについてミックスして書きます。
というかNZの規制緩和が行われてから結構時間が経過し、規制緩和の影響なのかよく分かっていませんので、ミックスして書かざるを得ません。

正直、ひたすら山に篭っていて人と殆ど話していませんから、自分の感じた感覚だけの話をさせてもらいます。


1、人口の増加
人口が減少してゆく日本とは対照的に、爆発的ではないにせよ年々人口は増加傾向にあります。
その為かある程度ビジネスは起こし易い印象を受けます。
しかし、あまりにも無計画に小さなビジネスを起こすため、町の所々では歯抜けの様に”空いたビルや店舗スペース”なども見られます。


2、法律の穴
外国人が農地を購入する事が可能であったりと、普通の国では出来ない様な法律の穴が驚く程沢山あります。 これを悪用? すると
「日本でできない」けど「NZでできる」=全てがビジネスチャンス!
という事になりかねません。
実際日本の農地や山林問題はうんざりする程様々な問題を抱えていますが、その点NZでは外国資本がズバッと買い取ってしまえばそれでおしまいです。

オーガニック農場を経営していたヒッピーが土地を売って金持ちになった、という話はよく聞きます。


3、海外資本の投機的流入(中、長期的)
2の法律の穴を利用したものかもしれませんが、明らかにこの国の中で動いているお金の原動力は海外資本であると思います。町を歩いていたら何となく分かるのですが「NZの仕事ぶり」<<<「実際の経済活動の規模」という気がします。

南半球にある住み心地の良い第一次産業主体の先進国という事で「アメリカ」「アジア」「ヨーロッパ」でごたごたするのに飽きた人たちが移り住み、また金利も高い事からか中、長期的な投資が行われている様に思われます。

尚、お隣の国「オーストラリア」よりも物価が安く、ほぼ同一の生活環境(もしくはそれ以上)の為、
「オーストラリアの金持ちはNZへ行き、NZからオーストラリアに出稼ぎに行く」という関係もあるようです。

また、NZの通貨は単体として考えると非常に弱く、ただ単に他国との関係性の上で「そこそこ」の地位を保っているに過ぎないと私は考えています。
その為、外的要因によって簡単に「通貨の暴落など」が起きてしまうのではないかと考えています。

少々乱暴な言い方をすれば、「NZ通貨をわざと暴落させ」→「土地、建物、民営化された公共事業などの買収」を大規模に行えば「国の大半がお金で買えてしまうのではないか?」という事だって言えてしまいます。

また「自然」に対しては非常にモラルの高い国家としてその名を馳せているのですが「町中にあるビルのデザインセンスの無さ」には唖然とします。
これでは折角の観光国家が台無しです、この辺りはもっとシビアに全体を捉えて規制を加えた方がよい気がします。

今は良くても、十数年後にはこれらのビルが汚く劣化し都市としての景観を失います。
この辺りは愚かな政策としか思えません。


4、労働環境
法律で週40時間労働が規定されていますので、一日8時間 例(9:00〜16:00) 完全週休二日制
という、日本人の我々からするとうらやましい限りの労働時間です。
この辺りはヨーロッパとにていると感じました。
有給休暇などの制度も充実しています。

5、ビジネスの質
4の労働環境も相まって、ビジネスの質は非常に弱い様に思います。
つまり、国内のビジネスが非常に弱い為、海外の力の強い企業などに根こそぎ産業構造を持っていかれる可能性があります。
ただし、根こそぎと言っても若干400万人強の国家、愛知県が700万人強ですので、市場としては非常に小さい為か目立って大手資本ばかりがのさばっているという感じは受けませんでした。
市場が小さすぎて積極的に狙われずに助かっているという事ではないでしょうか。
逆に日本の中小、中堅企業の様な立場から見ればNZへ進出し一世を風靡できるのではないかと思ったりします。
これはビジネスチャンスといえるのではないでしょうか。

ただし日本の地方都市の様に、「誰を知っているか」という「コミュニティー形成力」がビジネスにおける重要なポイントとなっているのは小さな国家ならではの特徴と言えます。
また、第一次産業主体の国家にも関わらず、それを加工、販売するという点において、絶望的な効率の悪さとデザインセンスの無さを誇っています。

バーやカフェ、公共建築物は中々よいデザイン(使用素材が良い)のものもあるのですが、プロダクツデザインというのでしょうか?に関しては・・・です。 私なら規模は小さいとは言え、この加工、輸出産業に力を傾倒するであろうと思います。
国内需要に対するものだけでは第二次産業における規模の優位性を発揮できない為、海外に目を向けない限りこの国の第二次産業が成長して行く可能性は少ないと思います。
かといって他国に比べて優位性のあるものは特殊な第一次産業製品だけで、特別なテクノロジーがある訳でもありません。
ですのでこれら「特殊な第一次産業製品」を「加工」「輸出」してNZブランドを形成して行くのが良いと思われます。

「豊かな大地」「先進的な第一次産業」「オーガニックな食料品」「健康的なライフスタイル」「それら心の豊かさから生まれるテクノロジーやアート」
ヨーロッパ諸国ならば好んで行いそうな事をNZでは行えていません、そういう考え方がないのでしょうか。
この辺りは規模の小ささと歴史の浅さが問題となってくるのかもしれません。

6、観光産業
早くから”環境を大切にする”という意識が強かったのも功を奏して、美しい環境と、近代的な都市生活を融合させているNZはその国家の規模に対して多くの観光客が毎年訪れています。

町中にも至る所に大きなすばらしい公園があり、この辺りの管理には舌を巻きます。
日本も見習うべきでしょう。

世界中どこへ行ってもそうなのですが、観光産業が盛んな国家というのは本当に楽して稼げるものだと思います。
日本の様な国家にとってはうらやましい限りです。


7、差別問題
先住民族マオリ族に対しては過去の歴史の代償として一定の補助金が支払われる事から、生活の堕落、その堕落からくるモラルの低下、そして犯罪率の上昇と、更にそこから生まれる差別問題へと発展して行きます。
これは「オーストラリアのアボリジニ」「アメリカのインディアン」と同様、世界中のあらゆる国家でこのような事態が起っています。
「本来は誇り高い先住民族である彼らが、免疫力の無いカネの力によって堕落し、軽蔑され、自ら民族の崩壊を引き起こす」
アメリカやオーストラリア程では無いにせよ、NZにもそういった一面あるようです。

ちなみに、現在これに似た(というかもっと残酷な)方法でチベットの僧侶達が中国に懐柔されつつあります。
こうした問題は気付いた時には手遅れとなりますし、初期の段階では「良い方向へ進んでいるのではないか」という錯覚さえ起こさせます。

余談ですが、私は学生時代に「制限のない多国間を跨ぐNPO,NGOの活動はその民族そのものの生命力を奪ってしまう可能性がある」として各所抗議に行ったものですが、当時はNPOブームでしたので全く聞き入れてもらえませんでした、これは私にとって中々ショッキングな出来事となりました。

現在はどうなっているのか調べていないのでよく分かりません。


8、落とし穴
北欧諸国でも見られる事ですが、早期の妊娠、離婚率の増加が極めて深刻な問題だと思います。
人によって様々ですが若い人たちの間では体感として”50〜60%位の人が離婚する”との事です。
理由として「育児手当」や「シングルマザーへの補助」が潤沢にある事や、法的に夫に対しての扶養義務が極めて弱い為”男女共に簡単に離婚して生活できてしまう”という現状があります。
これは福祉国家の宿命とも言える問題だと思われます。

日本でも様々な福祉の充実が叫ばれていますが「過度の福祉は堕落を生む」というリスクを十分承知の上で行うべきです。
これはそれこそローマ帝国時代に「民衆はパンとサーカスを求める」といって民主主義国家が過度の福祉国家へ傾倒して行くのを発端に歴史上、散々言われて来た事の様に思いますが、歴史に学ぶというのは中々実行難しいものです。

その活動の「効果」よりも「副作用」の方が大きい場合が少なく無い、という事を頭に入れておくべきではないでしょうか。

また、日本とは違って”安全で単調すぎる生活”から鬱病と自殺が増加傾向にあるようです。
退屈からくる鬱です。
離婚と鬱が多い為か、カウンセラーなどの心理的な仕事をしている人が結構多い様に感じました。

9、余談 私の作った防犯システム会社の事を何人かに話してみたのですが「全くビジネスの感覚が違う」と言ってあまり理解されませんでした。

日本ではニッチなビジネスってあるんだろうか? と思える程色々な事が考え尽くされている様に思えますが、こちらではスッカスカでニッチだらけ、という印象を受けます。

そもそも小さな市場規模の「ニッチ(隙間)」という事で本当に小さなビジネスになってしまうのかもしれませんね。


とりあえず以上とさせて頂きます。
主観ばかりですのでアテになりませんが、何かの参考にして頂ければと思います。

実際の所はどうなのかもう少し調べてみます、長文失礼致しました。
ちなみに、この2週間、山中で話したのは2人だけ(カエルのDNA研究者と量子物理学者)でした。

11期 修行僧 牛田
NZ生活および報告ご苦労様です。

いつも興味深く拝見させて頂いてます!
自分は海外の経験が少なく、日本国の世界観で生活してきましたので、外の世界のさまざまなモノの違いや価値観を肌で感じる機会があまりないのですが、主観にしろこうした生の声が聞けるのは、非常におもしろいですし、勉強になります。

また、書き込み楽しみにお待ちしております!!
11期 中山 | 2011/12/21 15:19
また、じっくり読んでコメントします。元気そうで何より。心配性のわたしはいつも心配しています。
寺岡寛 | 2011/12/22 21:54
寺岡教授

元気にやっております、NZは食事がおいしいので生活し易いです。
11期 牛田 | 2011/12/29 08:20
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